アヒルと鴨のコインロッカー

アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)
(2006/12/21)
伊坂 幸太郎

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 言葉は生きている。言葉で生きている。

 引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。彼の標的は――たった一冊の広辞苑!? そんなおかしな話に乗る気などなかったのに、なぜか僕は決行の夜、モデルガンを手に書店の裏口に立ってしまったのだ! 注目の気鋭が放つ清冽な傑作。第25回吉川英治文学新人賞受賞作。
(裏表紙の紹介文より)

 この紹介文、なんか面白い。「のだ!」とかの語り口が楽しい。

 言葉は生きている。僕は言葉で生きている。
 言葉で生きている僕の中に、言葉で生きているたくさんの誰かがいる。実際には死んでいる誰かもいる。僕は彼または彼女のことを思い出す。彼または彼女とのエピソードを思い出す。彼または彼女の言った言葉を思い出す。そうすることで、僕の中では彼または彼女が言葉を媒介に生きている。
 人間関係とは、お互いの内側の言葉のやり取りをすることだ。お互いの引き出しを開けて、言葉を取り出して相手に渡す。相手から受け取った言葉を、相手の名前の書かれた引き出しに入れる。
 この本で、そんなことを切に感じた。

「鳥葬」のエピソードが泣けた。自分でもおかしいかもしれないと思ったけれど、鳥葬の意味が明かされた時の描写が一番切なかった。
 あまり書くとネタばれになってしまうのでここらへんで。


 ところで、最近買う文庫のカバー、全部デザインが「岩郷重力+WONDER WORKZ。」なんですけど。『マルドゥック』といい、『氷菓』といい。カバーデザインやってる人? 今度調べてみよう。

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Author:さぼてん
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