ウルトラバロック・デプログラマー2

ウルトラバロック・デプログラマー 2ウルトラバロック・デプログラマー 2
(2008/08/25)
いとう せいこう浅田 寅ヲ

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 むちゃくちゃ好き。

精神科医志望の少年・ソラチャイの手を借りて病院から抜け出した解体屋(デプログラマー)は謎の男たちに命を狙われる。彼らは洗脳のプロである洗濯屋(ウォッシャー)の集団・サイキックワークであった。
なぜ狙われるのか?
そして出会った謎の美少年・ノビル。この少年と解体屋との関係とは?
幾つかの謎を絡ませながら、解体屋は自らの記憶を取り戻せるのか?
(裏表紙の紹介文より)

 それにしても長い、そしてどこか日本語が不安な紹介文だ……。(人のことは言えないけど。)
 ちなみに1の感想はこちら
 2巻の感想を書こうとすると確実にネタばれてしまうのが悩みどころ。というわけで久々に隠してみましょう。あまり意味はないけども。

 見所は、解体や催眠攻撃といった脳内アクションと、そこで描かれる精神世界のビジョン。言葉を用いて相手の精神世界に潜り込む、あるいは自分の描いた精神世界に引きずり込む。それが相変わらず素晴らしい表現力でもって見事に映像化され、さらにスピード感溢れるアクションとして展開されている。解体の際に潜り込んだ精神世界の途方もない広さと、催眠攻撃で引きずり込む世界の限定された狭さ、その対比みたいなものを感じさせるのが凄い。あと2巻のラストの映像に脱帽。
 毎回言ってる気がするけどキャラクターが魅力的。主人公である通称「解体屋」の中の「戦闘者」であるカラベラ(顔面刺青の黒い人)、また「分析者」である「ディアブロ」。この二人(?)のキャラがとてもいい。特にカラベラ。ツンデレ男というか、普段クールなのにぬか漬け作ってたり(ディアブロの「ぬかちゃんかき混ぜる?」には吹いた)、意外と泣き虫だったりするところが面白い。浅田寅ヲさんはかわいい男を描くのがうまい……というか好きなんだと思う。『パイドパイパー』のナイロンやヨンイみたいな。
 なんというか、全体を通して気持ちのいいマンガだと思う。はらはらさせられる部分もあり、ドラマもあり、随所にギャグもあり、読んでいて退屈することがない。加えて、精神世界が「開かれる」感じ、その中の風景や現象の美しさ、そういったところにどこかすがすがしい印象がある。
 とにかく僕はやっぱり、浅田寅ヲさんの描くマンガが好きなのだ。

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