シドニアの騎士
![]() | シドニアの騎士 1 (アフタヌーンKC) (2009/09/23) 弐瓶 勉 商品詳細を見る |
まさかのロボットもの。
人類の存亡を懸け、谷風長道(たにかぜ・ながて)は白銀の装甲・継衛(ツグモリ)を駆る!
太陽系が奇居子(ガウナ)に破壊されて千年。人類の繁殖と生産を維持しながら宇宙を旅する、巨大なる幡種船・シドニア。シドニアの最下層で育った少年・谷風長道は、衛人(モリト)訓練生となり、旧型だが歴史的名機である継衛への搭乗を許される。
長道の命を賭したたたかいが今ここに幕を開ける!(裏表紙の紹介文より)
とにかく読みながら「ちょwwwwカオスwwwwww」と思わずにはいられないシーンの連続。ネタバレになっちゃうけど米泥棒とか寮母さんとか光合成とかカテーテルとか。ネタ的要素が多い上に、今回は萌え通り越してエロ路線ですか、という感じ。描いてて楽しいだろうなあ。
噂通り画面が白い。『バイオメガ』6巻の、描線の細さからくる白さとは異なり、どちらかと言えば『ブラム学園』に近く、線が太めで全体的につるっとした可愛らしい描画で統一されている。(弐瓶作品で主人公の男が可愛いと思ったの、初めてだ。)
ただ、この可愛らしい描かれ方が逆に怖い。閉鎖的な世界の中、無菌状態で作られた人形のような登場人物たち。彼らを見ていると「整っていることそれ自体の歪み」を強く意識させられる。『BLAME!』の埃っぽくて金属臭がしそうな空気とも、『バイオメガ』の有機的で肉肉しい空気とも異なる、プラスチックのような、臭いのない空気。そんなものを吸ったような気がした。
紹介文にもある「奇居子」で『アバラ』とリンクしているわけだが、『アバラ』から千年も経ってるともうあまり関係なさそう。『BLAME!』と『バイオメガ』の「東亜重工」繋がりも特にリンクはしてなかったし、弐瓶さんはそういうところを繋げようとはしないのかもしれない。そういえば『ブラム学園! アンドソーオン』にも「奇居子」繋がりの話があったっけ。読んだ印象では、『アバラ』以後『シドニア』以前という感じだろうか。
『BLAME!』ほどの衝撃はないけれど、次の巻が楽しみだ。物語そのものがというよりは、これから弐瓶さんがどこへ向かおうとしているのか、という点で、だけど。
蛇足だけど、「イザナ可愛いよイザナ」って言ったら、アンテナくんに「両生類だけどな。っていうか、ニューカマー(©イワンコフ)だよな」って言われた。言い得て妙だけど、ニューカマーはやめれ。
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