あらしのよるに

 家が風で揺れている。どうか崩れないで頂きたい。そういえば面倒くさくて雨戸も閉めてない。どうか瓦その他もろもろ、飛んでこないで頂きたい。

 十時ごろ寝落ちして、四時に起きた。静かなキッチンに火を入れ、茶を沸かす。沸くまでの間に本を読む。こういうちょっとした時間が好きだったりする。もう一度寝るか悩む。思ったよりも外が騒がしくて、眠れるかわからない。そういうわけでネットに繋いで、スクパニとトルネード竜巻を聞きながら、一気に更新されていた好きなサイトの文章を読んでいる。

 しかし、こんな暴風雨の中を職場までどうやって行くんだ……。地下鉄が動いていたとしても、そこまで自転車で行くのは無謀というものか。傘を差すこともできないかもしれないのに。どうしたものかな。


* 追記だよ
 パソコンの電源を切ったあと、少し明るくなったので外を見ようとカーテンを開けたら、網戸にびっしりと水滴がついていた。その向こうでは家々が白く霞んでいる。風にあおられた雨が波のようにアスファルトを叩く。屋根で弾けた飛沫が、まるで蛇のように斜面を走っているように見える。

 眠れるかわからないとか言っておきながら二度寝して、目がさめたら雨がやんでた。家も崩れず、窓ガラスも割れてなかった。いつもどおりに職場へと向かうことができた。
 驚いたのは玄関のドアの外側がベタベタにぬれていたこと。一応屋根の下にあったのに。
 ああやっぱりなあと思ったのは、お隣さん三軒が全部きっちり雨戸閉めてたこと。面倒くさがりよくない。

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