忘れない
『MOTHER3』ようやく終了。途中で躓いてしばらくやらなかったんだけど、火曜日に再開してそのままラストまで一直線。
最終章はなんかいろいろ衝撃的だった。舞台セットよりも、悪役の存在感が強烈過ぎる。台詞の端々だけでなく、映画館で上映されている映画や博物館的な展示などから想像される、数え切れないほどの傷、嫉妬、苦悩といった背景。そこに共感してしまえる分、共感できない部分としての「歪みきった末の真っ直ぐな悪意」みたいなものが際立って、よりいっそう恐ろしく感じられた。自分も彼のような一面を持っている、あるいは彼のようになりうる、ということへの恐れというか。
『MOTHER』シリーズの最終決戦には毎度心を動かされるのだが、今回はなんかもう、自分でも驚くくらいすごい状態になった。鼻水と涙で顔がぐしゃぐしゃ。Aボタンを一回押すごとに涙が溢れるとかなんだこれ。
あとは、1とか2の音楽が流れるたびに感動してしまった。あれはちょっとずるいな。1や2をやっていない人がどれだけ楽しめるのか、と思うと微妙なところ。2は1の世界観や一部のキャラを受け継ぎながらも、物語として地続きになっているわけではないので、1をやっていなくても十分に楽しめたし。同じくらいの時期に1+2がアドバンスで出ていたから、そっちをやってから3をやってねってことなんだろうか。(まあどうあれ今更な話ですな。)
最後に、毎度ながら瓶詰めにされた人たちが出てきた。1ほどのショックはなかったけど、ここまで執拗に出されると、もう恐怖の象徴としか言いようがない。糸井さんのトラウマか何かだろうか?
やりこむ予定は、今のところない。
よく車を走らせた週末だった。待ちぼうけして駐車場に止めた車の中で寝た。アウトレットに行ったけど服を買わなかった。イタリアンの店でデザートにモンブランタルトを食べた。タリーズでティラミスラテを飲んだ。クレープも食べた。帰ってきて養老山麓サイダーを飲んだ。
何もない、何もない、何もない。
最終章はなんかいろいろ衝撃的だった。舞台セットよりも、悪役の存在感が強烈過ぎる。台詞の端々だけでなく、映画館で上映されている映画や博物館的な展示などから想像される、数え切れないほどの傷、嫉妬、苦悩といった背景。そこに共感してしまえる分、共感できない部分としての「歪みきった末の真っ直ぐな悪意」みたいなものが際立って、よりいっそう恐ろしく感じられた。自分も彼のような一面を持っている、あるいは彼のようになりうる、ということへの恐れというか。
『MOTHER』シリーズの最終決戦には毎度心を動かされるのだが、今回はなんかもう、自分でも驚くくらいすごい状態になった。鼻水と涙で顔がぐしゃぐしゃ。Aボタンを一回押すごとに涙が溢れるとかなんだこれ。
あとは、1とか2の音楽が流れるたびに感動してしまった。あれはちょっとずるいな。1や2をやっていない人がどれだけ楽しめるのか、と思うと微妙なところ。2は1の世界観や一部のキャラを受け継ぎながらも、物語として地続きになっているわけではないので、1をやっていなくても十分に楽しめたし。同じくらいの時期に1+2がアドバンスで出ていたから、そっちをやってから3をやってねってことなんだろうか。(まあどうあれ今更な話ですな。)
最後に、毎度ながら瓶詰めにされた人たちが出てきた。1ほどのショックはなかったけど、ここまで執拗に出されると、もう恐怖の象徴としか言いようがない。糸井さんのトラウマか何かだろうか?
やりこむ予定は、今のところない。
よく車を走らせた週末だった。待ちぼうけして駐車場に止めた車の中で寝た。アウトレットに行ったけど服を買わなかった。イタリアンの店でデザートにモンブランタルトを食べた。タリーズでティラミスラテを飲んだ。クレープも食べた。帰ってきて養老山麓サイダーを飲んだ。
何もない、何もない、何もない。
新釈 走れメロス 他四篇
![]() | 新釈 走れメロス 他四篇 (祥伝社文庫 も 10-1) (2009/10/15) 森見 登美彦 商品詳細を見る |
あの名作が京都によみがえる!? ばかばかしくも美しい、青春の求道者たちの行き着く末は?
誰もが一度は読んでいる名篇を、新世代を代表する大人気著者が、敬意を込めて全く新しく生まれかわらせた、日本一愉快な短編集。(裏表紙の紹介文より抜粋)
『山月記』『藪の中』『走れメロス』『桜の森の満開の下』『百物語』の五作品をリメイク。短編集とあるが、同じ登場人物が何度も出てきて、一つの長編ともとれるつくりになっている。ダメな大学生たちばかりを集めて、各話ごとに違う人物にスポットライトを当てているような感じ。
全体的に見ると、森見登美彦さんの今までの路線をぎゅっと一冊にまとめたような印象がある。『山月記』の孤独な道を突き進んで後悔し、けれどもう後の祭り、というのは『太陽の塔』っぽい。『走れメロス』のスピードと、ハチャメチャでお祭な感覚は『夜は短し歩けよ乙女』の大学祭。『桜の森の満開の下』の薄ら寒い風景と、『百物語』の背筋がぞっとくるような存在は『きつねのはなし』を思い出させる。
「森見登美彦さんってどんな作家?」って人に薦めたい本。もちろん、すでに読んだことがあるファンの方も十二分に楽しめる。というわけでオススメです。
『百物語』を読んでいる途中、「大学祭でゲリラ演劇を指揮した〜」って箇所で思わず『夜は短し歩けよ乙女』を読み直してしまった。そしたらちゃっかり詭弁論部の芹名が出てて、桃色ブリーフをはかされてたので驚いた。どれだけリンクしているんだろう。
来ない電車を待つ
「ごみ箱」という名のサイトをお気に入りに登録していた。久し振りにそのサイトを訪れてみると、閉鎖したのか「ページが見つかりません」と表示された。ああ、また一つ好きなサイトがなくなってしまった。寂しさを抱えながら、お気に入りから削除する。デスクトップの隅に置かれたごみ箱が膨れ、右クリックして「ごみ箱を空にする」を選ぶ。
「'ごみ箱'を削除しますか?」
僕はほとんど反射的に「はい」をクリックした。すると、デスクトップ上の「ごみ箱」が跡形もなく消え去った。
「ん? なんか消えたぞ?」首を傾げる。しかしすぐに、「まあ、再起動すればすぐに直るだろう」と思い直して、さっきまでと同じように鼻歌を歌いながらネット上の記事を読み漁った。
そのときはまだ気づいていなかったのだ。ごみ箱が消えたあの瞬間、増殖する無駄なファイルを削除できない、地獄のような日々が始まったことに。
冒頭に特に意味はありません。はい。
ミクシのPeople in the Boxコミュで、歌詞解釈スレがあったので覗いてみた。Ghost Appleの解釈があって、読みながらああなるほどと納得し、目からウロコが落ち、感心しきりであった。そうして自分の感想を読み返してみると、自分の読解力の乏しさにほとほと嫌気がさした。
そんな夜中。左手にはジンのペリエレモン割り。ライムの方が好きかな。
もう感想書いたけど、小路啓之さんの『来世であいましょう』を買った。
同じ本屋で今日マチ子さんの『100番目の羊』を探したんだけど、どうにも見つからない。でも検索かけると在庫はありになっていて、置いてある場所はスタッフにお尋ね下さいときた。スタッフさんに尋ねてみたら、なんと彼は少女漫画の棚に向かっていくではないか。蛍光ピンクの帯のついた漫画を手渡される。「少女漫画だったのか……」と頭の中で呟き、スタッフさんに礼を言ってレジに並ぶ僕。かくしてオタクなメガネ男子は生まれて初めて少女漫画を購入する運びとなったのである。
いやな汗をかいた。ネット上で一回読んでいるのだが、改めて読むと確かに少女漫画だった。しかも帯の文句は「こんな少女漫画が読みたかった」。いや、別に僕はそういうわけではなく……今日マチ子さんの絵と色が好きなのであって……ごにょごにょ。
平日に遅くまで飲んだ。
地下鉄に乗ったら、豆乳にジャックされていた。壁も吊り広告も全て豆乳。それにしてもなぜよりによって豆乳なんだ。そんなに広告に力入れてるのか豆乳。
ちなみにそれは終電だった。家の最寄り駅までは一度乗換えをしなければならない。僕は乗換えの駅で電車を降りて、ホームで電車を待った。いしいしんじさんの『ぶらんこ乗り』のラストを読んで涙ぐみながら。ああこれなんでこんなところで読んじゃったんだろうおかげで泣くに泣けないじゃんか、とか思いながら。なかなか電車が来なかったのだが、しばらくして反対方向の電車が来た。しかもアナウンスは「……行きの最終電車です」と言う。あれ、おかしいな、と思って「まもなく列車が来ます」という電光掲示板を見ると、掲示板の電気が消えていた。
つまり、もう電車がなかった。僕は来ない電車をずっと待っていたのだ。もちろんホームのこちら側に立っているのは僕一人だけ。
僕は少し恥ずかしくなりながら階段を上り、改札を出た。そこから家の最寄り駅まで、二駅分歩いた。深夜の歩道は寒かった。
「'ごみ箱'を削除しますか?」
僕はほとんど反射的に「はい」をクリックした。すると、デスクトップ上の「ごみ箱」が跡形もなく消え去った。
「ん? なんか消えたぞ?」首を傾げる。しかしすぐに、「まあ、再起動すればすぐに直るだろう」と思い直して、さっきまでと同じように鼻歌を歌いながらネット上の記事を読み漁った。
そのときはまだ気づいていなかったのだ。ごみ箱が消えたあの瞬間、増殖する無駄なファイルを削除できない、地獄のような日々が始まったことに。
冒頭に特に意味はありません。はい。
ミクシのPeople in the Boxコミュで、歌詞解釈スレがあったので覗いてみた。Ghost Appleの解釈があって、読みながらああなるほどと納得し、目からウロコが落ち、感心しきりであった。そうして自分の感想を読み返してみると、自分の読解力の乏しさにほとほと嫌気がさした。
そんな夜中。左手にはジンのペリエレモン割り。ライムの方が好きかな。
もう感想書いたけど、小路啓之さんの『来世であいましょう』を買った。
同じ本屋で今日マチ子さんの『100番目の羊』を探したんだけど、どうにも見つからない。でも検索かけると在庫はありになっていて、置いてある場所はスタッフにお尋ね下さいときた。スタッフさんに尋ねてみたら、なんと彼は少女漫画の棚に向かっていくではないか。蛍光ピンクの帯のついた漫画を手渡される。「少女漫画だったのか……」と頭の中で呟き、スタッフさんに礼を言ってレジに並ぶ僕。かくしてオタクなメガネ男子は生まれて初めて少女漫画を購入する運びとなったのである。
いやな汗をかいた。ネット上で一回読んでいるのだが、改めて読むと確かに少女漫画だった。しかも帯の文句は「こんな少女漫画が読みたかった」。いや、別に僕はそういうわけではなく……今日マチ子さんの絵と色が好きなのであって……ごにょごにょ。
平日に遅くまで飲んだ。
地下鉄に乗ったら、豆乳にジャックされていた。壁も吊り広告も全て豆乳。それにしてもなぜよりによって豆乳なんだ。そんなに広告に力入れてるのか豆乳。
ちなみにそれは終電だった。家の最寄り駅までは一度乗換えをしなければならない。僕は乗換えの駅で電車を降りて、ホームで電車を待った。いしいしんじさんの『ぶらんこ乗り』のラストを読んで涙ぐみながら。ああこれなんでこんなところで読んじゃったんだろうおかげで泣くに泣けないじゃんか、とか思いながら。なかなか電車が来なかったのだが、しばらくして反対方向の電車が来た。しかもアナウンスは「……行きの最終電車です」と言う。あれ、おかしいな、と思って「まもなく列車が来ます」という電光掲示板を見ると、掲示板の電気が消えていた。
つまり、もう電車がなかった。僕は来ない電車をずっと待っていたのだ。もちろんホームのこちら側に立っているのは僕一人だけ。
僕は少し恥ずかしくなりながら階段を上り、改札を出た。そこから家の最寄り駅まで、二駅分歩いた。深夜の歩道は寒かった。
来世であいましょう
![]() | 来世であいましょう 1 (バーズコミックス) (2009/10/24) 小路 啓之 商品詳細を見る |
小路啓之さん新刊、待ってました!
ボクは精神的引きこもりの近松ナウ。
特技は<時間差攻撃型衝動行動>。平たく言うと“気が弱くてその場では怒れず、数年経って妄想が極限に達したときにキレて破壊行動する”というクセだ。
そんなボクが絶対の自信を持つのは『絶対に騙されない』こと。だってボクが女だったらボクみたいな男は絶対好きにならないからな!
なのに、美少女転校生・かぴあが漫画みたいな思わせぶりな態度を取るんだけど……!?(裏表紙の紹介文より)
紹介文ですでに小路さん節全開。
相変わらず癖のある登場人物たちによる、ネタ満載で、あっけらかんとえげつないエロ含む、基本的に正統派なラブコメ。
主人公は<時間差攻撃型衝動行動>という特技(?)を持つ地味な男、近松ナウ。来世が見える美少女転校生、白良浜かぴあ。ナウの幼馴染で女の子みたいな格好した男の子、牧野キノ。ほかにも出てくる人たちみんながどこかずれているのだが、その中でも最もキャラが立っているのは、やはり主人公のナウだろう。地味なのにむりやり主人公にさせられて悪目立ちしちゃってる感じ。ひねくれ具合と痛々しさで右に出るものなし。どちらかというと弱くてダメな部類に入る特技も面白い。読んでいて「ああ、思い出して叫びたくなるときあるよね」って思った。家庭環境も凄い。「牛の間」でやってることが本当にカオスで好きだ。
(今ふと気づいたけど、小路さんの作品の主人公はみんな、弱くて妙な特技しか持ってないな……。)
ネタも満載で嬉しい。「店員さん大変だ逆にノックアウトされてるぞ!!」は名言だ。吹いた。あとは「火の鳥の結末をボクに聞いてどうする?」「ジキルとハイジ」「ウルトラマンなら3分間クッキングは食べられないんじゃ……」とかが好き。キダ・タローの「とれとれピチピチ」がわからなくて、検索してしまった。
絵は、『かげふみさん』のときより線が細くなったような気がする。ほっぺたが丸くてぷにぷになのはそのままだ。(牧野キノが可愛くて困る。)それにしても、表紙がどんどん萌えに走っていくなあ。
とにかく読んでいて楽しかった。続きに期待。
今までの小路啓之さんの作品の感想:
『イハーブの生活』 『かげふみさん』 作品集1『小さな世界』 作品集2『Lovely』
People In The Box / Ghost Apple
![]() | Ghost Apple (2009/10/14) People In The Box 商品詳細を見る |
相変わらず美しい音と声。色つきのフィルムをかけて撮影されたシーンを、一枚ずつスライドさせているような映像が思い浮かぶ。
アルバム一枚で一つの物語が構成されている。恋人である「彼女」を失った「僕」が一つ一つの場面を思い出しているような、そんなイメージ。美しい映像でありながらも痛々しくて救いがないのは、全ての場面の裏側に彼女の喪失が透けて見えるからだろう。タイトルにつけられた曜日が何度も繰り返されることを暗示していて、一層救いがない。
ハタノさんの澄んだボーカルが好きだ。
1. 月曜日 / 無菌室
穏やかに始まる。「――――ようこそ ここは舞台で女優が消えた場面さ」「フィルムは回った 逆さに」の歌詞が、このアルバムの物語を端的に表している。
2. 火曜日 / 空室
断片的な言葉の連なりは、誰も居ない部屋に残されたものたち。焦燥感を募らせるように速いテンポ。後半の轟音は、喪失そのものだ。
アルバム内で最も好きな曲。
3. 水曜日 / 密室
ジェットコースターのような曲調。ぐるぐると回ってはしゃぐ二人と、追い詰められていく感覚、振り返ったあとの呟き。勢いよく展開する場面の中で「いつか結婚しようね」がふわりと浮かぶ。
4. 木曜日 / 寝室
「寝苦しくて目覚めたら豚が僕に馬乗り」から始まる、なんとも不穏な曲。水槽の中で、歌詞に登場するものたちが漂っていて、自分だけが底でそれらを見上げているような、シュールな映像。サビの「これ誰かの夢だ!」という言葉と、歪に割れるような音に閉塞感を覚える。
気がつくのこの曲がぐるぐる頭に回っている。
5. 金曜日 / 集中治療室
喪失を思わせる歌詞なのに、最後の突き抜けるような明るさはなんだろう。
「めちゃくちゃにしてやろうよ」からの盛り上がり方が好き。
6. 土曜日 / 待合室
アコギの音が染みる。抜け殻になってしまった男が、座り込んで、虚ろな目をして見る夢。淡い光が空から降ってくる。
7. 日曜日 / 浴室
何よりもラストの彼女の言葉が深すぎる。
* People In The Boxについて
スリーピース・ポストロックバンド。ポップなメロディを歌う透きとおったボーカルと、変拍子や癖のあるコード進行などが絶妙なバランスを保って一つになっている。難解な歌詞によって描き出される物語世界も独特だ。幻想的であったりシュールであったりする中に、ややサディスティックで心地よい毒をもった棘が生えている。
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